2015年07月14日

マラドーナが代表活動休止危機のメッシに一喝 厳しくも温かい言葉

「がっかりするのは当然」

 アルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナ氏が、南米選手権チリ大会の決勝戦でのPK負けによるバッシングで代表活動休止を検討している、バルセロナFWリオネル・メッシについて「甘やかすな」と一喝している。

 マラドーナ氏はアルゼンチン地元紙「オレ」の取材に応じ、代表監督時代、息子のように慕っていたメッシに手厳しかった。

「がっかりするのは論理的だ。それは当然だろう。世界最高の選手が我々にはいたんだ。レアル・ソシエダ相手に4ゴール決めることができる選手がここにきたら、全くゴールできない。こう表現する人間もいるかもしれないな。お まえはアルゼンチン人なのか? それともスウェーデン人なのか、とね」

 メッシの南米選手権での個人成績は、6試合1得点。決勝戦ではPK戦の末にチリに敗れ、昨年夏のブラジル・ワールドカップに続く準優勝。栄冠は、またしてもメッシの元に届かなかった。バルセロナですべての栄光を手にしたメッシのアルゼンチン代表での“沈黙”をいぶかしむ様子の天才は辛辣(しんらつ)な表現で批判した。

「メッシを甘やかすべきだと語っている人間をたたくのはやめる必要がある。メッシは代表のユニホームをきた人間と同様に扱われる必要がある。彼は幸か不幸か、世界最高の選手なんだ。だが、彼は殺人を犯したわけでもない。これをメロドラマにしてはいけない」
建設的な意見

 メッ シがアルゼンチン国内でのバッシングを苦に心を痛め、代表休止を検討していると「オレ紙」は報じている。ファン・セバスチャン・ベロン、マリオ・ケンペスといった代表OBは、メッシを擁護している。だが、マラドーナ氏はエースに対する批判は当然としながらも、犯罪者に対するような厳しいバッシングには異論を唱えている。

「彼を成長させる目的で批判しているのなら、それはいい。彼が代表でプレーすべきかどうかアンケートを取っているようなヤツは論外だ。今、我々は大統領の交代について議論を重ねている。極端になることもなければ、永遠に準優勝で満足する必要もない。自己満足は危険だ。歴史的に見ても永遠に準優勝を保証されるものではない。アルゼンチン代表が怠ったことは攻撃だ 。攻撃すべきチームであるのに、攻撃しないのならプランBが必要だ」

 エキセントリックな言動で知られる英雄だが、後継者のさらなる成長を願い、建設的な意見に終始していた。それは、自らがかつて同じ立場に立っていたからなのかもしれない。
超強 黒倍王
徳国公牛



Posted by evasann11 at 12:03